僕とTwitterでの出会い

Twitterを始めてもう10年近くになるだろうか。

こんなにも長く続けてる物は他にあまりない様に思える。

何度も辞めようかと思った事はあったが、結局最終的には戻ってきた。

 

僕にとってTwitterは単なる情報収集源ではなく、コミュニーケーションツールだった。

 

インターネットを通じて知らない人と会話したり、会ったりできる事が嬉しかった。本当に色々な人と会ったが、全て話すと長くなりすぎるので、今回は初めて会った人の話をしようと思う。

 

ただ本当に初めてのインターネットでそういった体験をしたのは小学生の時に流行ったニコニコ動画の生放送だった。

 

もう何年も前の話だけどはっきりと覚えている。

ウォーリーを探せ」のゲーム中継をよく見ていた。

 

その放送は女性が放送していた。少なくとも声は女性だった。

今考えると女性かどうかも確定はできないが、女の人が自分のコメントに反応してくれ、返事をしてくれるという事実が衝撃だった。

 

「口笛」を吹いてと言えば、下手くそな口笛をしてくれて、僕が誕生日の際には家族のお祝いをすっ飛ばして、パソコンに向かい「誕生日だからハッピーバースデー歌って」等お願いしていた。

 

「なんて気持ち悪い奴なんだ」と思うかも知れないが、小学生の頃の話なのでもう許してほしい。

 

話はTwitterに戻るが、一般の人はそもそもTwitterは知り合い同士をフォローしあい、楽しむ物だと思うが、僕はそうではなく、知らない人と繋がる為にしていた。

 

そんなこんなでTwitterを始めて少しした頃、僕は音ゲー界隈のグループと仲良くなった。僕は音ゲーをしないし、どういうきっかけでそうなったかも覚えてない。

 

そしてその中でも、一段と仲良くなった一人と会う事になった。その人は男性で時々顔の一部をTwitterに載せていた。なぜそんなことをしていたかはわからないが、一見イケメン風に思えた。

 

そんなこんなでオフ会当日、人生で初めての経験で緊張していたと思う。

 

集合場所で待ってたら「ナンパされてるからちょっと待って」と連絡があった。

「なんでナンパなんかされるんだ?」

と思ったが「逆ナンされるぐらいイケメンなんだな」と納得した。

 

 

しかしそこにやってきたのは男性ではなく女性だった。

 

 

驚いた僕に「ごめん。びっくりした?でも私おっさんみたいなもんだからさ」と彼女は言った。

 

おそらくこの事実を知っていたら僕は会っていなかっただろう。女性に対して苦手意識があったからだ。

 

そしてそこから二人でご飯を食べた。彼女は僕に「彼女はいるの?」と聞いた。いない事を告げると「もし居たら申し訳ないからさ」と言った。

聞き辛い事を聞く様な、恥じらいの様な、そんな表情に感じた。

 

女性と二人で食事をするのは人生で初めてだった。この出来事がなければ、僕は一生女性との関わりがなかったかも知れない。僕の人生を大きく変えた出来事の一つだと思う。

 

そこから何回かその女性とは会った。免許を取ってからはドライブもしたし、家にも来た。

今考えれば家に来たのは、オッケーだと言う事だったのだろう。

 

だけど僕は何もしなかった。できなかったの方が正しい表現かも知れない。

 

何回か会っていくうちにその女性の闇というか暗い部分に気付いた。ここでは語らないけど色々驚愕の事実があった。

 

腕は傷だらけだった。その事に関してびっくりはしたけど、僕にとってどうという事はなかった。

 

恋愛感情が無かったと言えば嘘になると思う。

 

しばらく仲良くしてたけど、徐々にその女性はTwitterに現れなくなり交流も薄くなっていった。

 

数年後、僕に初めての彼女ができた。

もちろん別の女性だ。

 

またこれも別の機会に話そうかと思うが、自分の人間関係を整理する機会があった。

 

自分のフォロー欄を見ていると、そこにはしばらく機能していないアカウントがあった。

僕は悲しい気持ちを押し殺しながら、そっとブロックボタンを押した。

 

もちろんその人が嫌いとかどうでも良くなったという事ではない。

 

 

自分の過去との決別の為。